今回は、おそらくミャンマーで最も有名な建造物『シュエダゴン・パゴダ』について。その輝きと、迫力と、何よりも人々の姿に魅了され、気がついたら朝・昼・晩と3回足を運んでいました。
※この記事は2019年4月下旬~5月上旬の体験を元に2020年11月に書いています。参考程度にゆる~く読んでいただけると幸いです(*^.^*)
ヤンゴンに来て一番最初に訪れたシュエダゴン・パゴダ。
他の土地を周り、ヤンゴンに戻ってきてすぐ訪れたシュエダゴン・パゴダ。
ミャンマーを離れる最後の夜に訪れたシュエダゴン・パゴダ。
そう、私は約2週間のミャンマー旅行で3回シュエダゴン・パゴダに行ったのです。最初に行ったのが午後遅め〜夕方で、次が朝。そうなると帰る前にどうしても見てみたくなった夜の姿。入場料も3回分かかりましたが、その価値はありました。私が見た朝・昼・晩それぞれのシュエダゴン・パゴダをご紹介します。
シュエダゴン・パゴダとは?
公式サイト(英語)
ミャンマー仏教の総本山であるシュエダゴン・パゴダ。『パゴダ』とは英語で『仏塔』を意味します。現地の言葉では『パヤー(Paya)』なので、『シュエダゴン・パヤー』とも。私は旅行中ずっとパゴダという言葉を使っていましたが、現地の人にも問題なく通じたのでパゴダでもパヤーでも大丈夫。地球の歩き方ではシュエダゴォン・パヤーという表記。その歴史を引用させていただきます。
シュエダゴォン・パヤーの歴史
この仏塔の歴史は、今から2600年以上も昔に遡るといわれている。言い伝えによれば、タポゥタとパッリカという兄弟の商人が、インドで仏陀と出会って8本もの聖髪をもらいうけ、紀元前585年にこの地に奉納したのがシュエダゴォン・パヤーの起源。それ以降たび重なる拡張工事の末、ついに大小合わせて60余りの塔に囲まれた大仏塔となった。
何度もの地震に耐えてきた現在の仏塔の原型は、15世紀中期に時の権力者でバゴーの女王シンソープによって完成されたとされる。ヤンゴンがダゴォンと呼ばれていたはるか昔から、やがて東西通商の町として栄え、1755年にアラウンパヤー王に破壊され、後にヤンゴンとして復活……。そんなヤンゴンの歴史を、シュエダゴォン・パヤーはずっと、シングッダヤの丘の上から見守っていたのである。
(『地球の歩き方 ミャンマー(ビルマ)2017〜18』(ダイアモンド・ビッグ社)より)
仏塔は高さ約100m、底基部の周囲は433m。寄進された金箔で覆われ、先端の部分にはダイヤモンドやルビーなど何千個もの宝石が飾られているそうです。残念ながら私が行った時は一部が修復中(金箔の張り替え?で、足場が組まれていた)だったのですが、それでも十分すぎる輝き。この大きな仏塔を中心に、敷地内には仏塔や祠やさまざまな像があります。
どの時間帯に訪れてもたくさんの人たちがお祈りをしていて、ミャンマーに来て一番最初に訪れたこの場所で人々の信仰の篤さを垣間見ることができました。
アクセス・入場料など
ヤンゴン市街中心部から車で15分〜20分程度。(ヤンゴンは結構渋滞があるので時間には余裕を持って)私はチャイナタウンのホテルに宿泊していて、Grab Taxiを利用して行きました。運転手さんに「Shwedagon Pagoda」と 言えば通じます。入り口が何箇所かありますが、特にこだわりがなければお任せしましょう。多分一番近い入り口に連れて行ってくれます。
2019年の入場料は10000Kまたは10USDでした。どう考えてもドルだと損するのでチャットで払いましょう。(こういうところで損してるとかいう考えはバチ当たり?)公式サイトを確認しましたが、現在(2020年11月)も同じ料金のようです。お世話になった’17〜’18版の地球の歩き方には8000チャットと書いてあったので、値上げ傾向?
『一度入場料を払えば同日なら何度でも入れる』という情報をネットで見たので試しました。私の場合、シールを見せても再度入場料を支払うように言われましたのでご注意を。
服装の注意
公式サイトにある「ドレスコード」をざっくり要約すると『節度のある服装を。長ズボンか、最低でも膝が隠れる長さのパンツまたはスカート。肘が隠れる袖の長さのシャツ。境内は裸足で』というようなことが書いてあります。肘は隠れてなくても半袖より長ければおそらく問題ないです。シュエダゴン・パゴダだけでなくミャンマーのお寺はどこも同じ。靴下もダメ。入り口に下駄箱があるお寺もありますがシュエダゴン・パゴダは敷地が広大で出入り口がいくつかあるので、帰りに違う出口を使う可能性があるなら脱いだなら靴は持ち歩きましょう。
女性も男性も肌の露出を控えるのがマナーです。大きめのストールや現地の民族衣装ロンジーを持っているとすぐに肌を隠せて便利。パゴダは現地の方々にとって神聖な場所。見学させていただいているという前提を忘れないようにしたいですね。
朝のシュエダゴン・パゴダ
年中無休で朝4時に開門されるそうなのですが、私が行ったのは朝8時頃。すでにたくさんの人の祈りで溢れていました。国内でも遠方からやってくる人も多いそうです。タイなど近隣の国から来ている団体もありました。大小様々な形の仏塔や仏像の解説はガイドブックにお任せして、私が目を奪われた人々の姿を中心に。
修行中の小さな尼さんたち。しばらく見ていると一番小さな子があくびをしたりしていてかわいかった。
仏塔の周囲に水場がある像がいくつかあるのですが、これは曜日ごとの守護像。
ミャンマーでは生まれた日よりも曜日(八曜日という独自の曜日制がある)が大切にされていて、自分の生まれた曜日の祠に参拝するのだそうです。水をかけたり、お花をお供えしたり。ネットで調べたら私は火曜日生まれだったので、火曜日の像にお参りさせていただきました。
私から見るとこの巨大な金の仏塔は『珍しい建造物』なのだけど、本当にたくさんの人がここで祈っている姿を見て「ああ、これはこの人たちの信仰の対象なんだな」って実感ができました。当たり前のことなんだけど、それを感じられたのが嬉しかった。
昼(夕方)のシュエダゴン・パゴダ
真っ昼間は暑すぎて超オープンエアのこの場所へ来る勇気はありませんでした。でも暑いのはミャンマーの人にとっても同じでしょうから、きっと日中は人出が少ないのではと予想します。暑さの落ち着いた4時くらいに来てみると、やはりたくさんの人。お仕事終わりらしき人たちも見かけました。
偶然出会ったのは、境内をお掃除する人たち!
一列になってどんどん掃き清めていくのですが、振り返ってこの状況だとビビリます。迫り来る様子をTwitterにあげましたのでよろしければご覧ください。(結局うしろに回った)
レレレのLadies@シュエダゴン・パゴダ pic.twitter.com/KhaOQznJdL
— 窓子 (@madoko_wgt) 2020年11月18日
きっと地元の有志の方々なのでしょう。
夜のシュエダゴン・パゴダ
ミャンマー最後の夜。8時くらいに行って10時の閉門 ギリギリまで居座りました。そこには昼間とは全く別のパゴダの姿が。
夜の闇とライトアップの相乗効果で輝きまくるパゴダ。豪華絢爛!
9時を過ぎるとほとんど人は見当たらず、貸し切り状態に。
静まり返る境内で、地べたに座ってただしばらくこの光景を眺めていました。 台北を発つときに空港の出発ゲートで見た『仰光』(ヤンゴンの中国語表記)という言葉を思い出しながら。
余談
最終日はすでに友人が帰国したあとだったので、夜のパゴダにはひとりで行きました。閉門の時間となり外へ出たものの、これまですぐに捕まったGrab Taxiがまったく地図上に現れない!市街地から少し離れているので、夜の遅い時間はこの辺りに来る人はいないんですね。門前にタクシーが数台はいたのですが、メーターがなく相場より高い値段をふっかけられたので意地で利用せず。結局真っ暗な中で20分くらい待ってなんとかGrabで車を捕まえて帰りました・・・。夜のお出かけの際は、帰りの足を確保しましょう。(多分素直にタクシーに乗るのが正解)
時間があるなら昼間と夜両方に行くのは本当にオススメです。もっと時間があるなら明るいうちから暗くなるまでずっといるのもいいと思います。見るものがたくさんあるので飽きないし、何もせずに床に座り続けていても誰も気に留めないので気も楽ですよ。
ということで長くなりましたがシュエダゴン・パゴダのおすそ分けでした。敷地も広く見所もいっぱいなので、ほんの一部しかお伝え出来ませんがヤンゴンに行ったら必ず行く場所だと思うのでぜひご自身で体感してください♡
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