今回は、台湾の鶯歌からやってきたうつわたち。
私はそんなに物欲が強い方じゃないと思う。それでもいつも旅が終わる頃には、その土地の産物=お土産を何かひとつは自分に持たせてあげたくなる。家に帰ってからも、旅の空気や楽しかった気持ちを思い出させてくれるものたちを「旅のカケラ」としてご紹介。
これは7〜8年前に台北の神農市場で一目惚れした橙柄のお茶碗。珍しく衝動買いをしてしまった。
小さめのサイズがちょうど手になじみ、使っているうちにどんどん愛着がわいた。茶碗の裏に書かれた『立晶窯』を調べてみると、陶器の町として知られる鶯歌の窯元らしい。
鶯歌は台北から電車で30分くらいで行けて、台北に宿泊しているなら日帰り旅行にちょうどいいロケーション。町の名前は知っていたけど行ったことはなかったので、お茶碗購入から数年後に行ってみた。
実際に立晶窯を訪れた時に連れて帰ったのがこの茶杯たち。お店の気のいいおばちゃんはどんどんどんどん別の絵柄を勧めてくるし、手描きなのでひとつひとつ表情が違うので選ぶのにものすごく時間がかかった。他にも無地の食器もいろいろ買ったのだけど、やっぱりこの素朴な手描きシリーズが好き。
中国茶を飲もうと思って買ったけど、薬味やら漬物やらを入れる小鉢として使うことの方が多い・・・。今度行ったら小さめの皿を買いたい。
ちなみにお茶碗は裏返すとファニーな顔を見せてくれる。
鶯歌、また会う日まで。
おしまい。