まだまだ自由に旅行に行ける日は遠そうですが、この時間を有意義に使おうとこれまでの旅を振り返ってみます。今回は、ナミブ砂漠の絶景編です。
- デューン45(Dune 45)の頂上で朝を迎える
- デッドフレイ(Deadvlei)の不思議な光景
- 南回帰線(Tropic of Capricorn)を通ってスワコプムンドへ
- オーバーランド小噺:仲間たちとのその後
デューン45(Dune 45)の頂上で朝を迎える
ツア−6日目の早朝。この日はナミビア旅行のハイライトとも言えるDune 45(国立公園のゲートから45kmのところにある砂丘なのでそう呼ばれている)での日の出鑑賞のため、暗いうちにテントをたたんで出かけました。
夜明けを待つDune 45。高さ85mの砂丘ハイクに挑戦です。
砂の山を歩く、ということ自体が人生初。こんなにも足をとられるものなのか・・・と苦戦しつつも、うまく歩けないことを仲間達と笑いあいつつ、ゆっくりゆっくり登ります。登っている途中の写真が一切ないことからも、必死だったことがわかります。
近くに、遠くに、低く、高く広がる砂の山。砂漠 in 朝のマジックアワー。幻想的でした。
頂上について一息ついた頃・・・
朝日を浴びて真っ赤に輝く砂丘。差し込んでくる光と砂の作る影のコントラストに言葉を失います。砂の粒子はとっても細かくて、キラキラ。この砂丘は500年前に飛ばされてきた砂で、酸化鉄を含んでいるため赤い色をしているそう。
雄大な光景を前に静かに流れる時間・・・のはずが、ここで仲間の1人がカメラを落としてしまうというアクシデントが発生!コンデジが砂の斜面を転げ落ち、途中ですーっと砂に飲み込まれてしまったのです。Dune 45のてっぺんで、砂丘に埋もれたコンデジ捜索開始。
砂を掻き分けるたびに周りからサラサラと周りの砂が流れ込み、これは世界で一番不毛な捜し物なんじゃない?ってくらい手応えはナシ。「砂漠でものを落としたら絶対に見つからないので気をつけるように」というガイドさんの念押しの言葉を思い出し、みんながあきらめムードになっていた時・・・普段は比較的寡黙な女性(オランダ人)が「あった!」と大声をあげ、砂の中から発見されたコンデジを天に掲げたのです!湧き上がる一同!歓喜して踊りだす持ち主(メキシコ人)!!ある意味Dune 45のハイライトでした(笑)
そんなこんなで完全に日が昇ったところで下丘。人間ちっぽけシリーズです。
すぐ近くで砂丘に囲まれながら朝食をとり、次の目的地へ向かいました。
ちなみに日本に帰国して靴や服を洗ってもしばらくはナミブ砂漠の細かい砂がどこかしらから出てくるので、旅の余韻は比較的長く味わえます。
デッドフレイ(Deadvlei)の不思議な光景
次に向かったのは、Dune 45と同じくナミブ砂漠の中の超有名スポット、デッドフレイ。 『死んだ沼』という意味の、不気味な名前です。
赤い砂漠の中を歩き続けると、忽然と白っぽい地面の窪地が現れます。
かつて川の氾濫によってこの場所に水が流れ込み、粘土質の土に木々が成長。その後気候の変化で周囲がに砂丘が形成されたことで川の水が届かなくなり、土地は枯れてしまいました。デッドフレイという名前もそこから来ているんですね。ここにある木は樹齢900年と推定されていて、乾燥した気候のために分解されず今もその姿をとどめているそうです。
どこまでも青い空と赤い砂丘と枯れ木とカラカラの空気。色も質感もすべてが異空間な眺めでした。
デッドフレイに向かう途中で見た虫。結構でかくて迫力があった。ゴミムシダマシという虫っぽい。(Google Lense調べ)
南回帰線(Tropic of Capricorn)を通ってスワコプムンドへ
旅の最終目的地スワコプムンドという町へ向かう途中、南回帰線(の看板がある場所?)に立ち寄りました。夏至の日にこの真上を太陽が通るんですね。この看板をバックにして、最初で最期の全員での記念撮影。ガイドさんが2人いるので、交代で撮影してくれました。いよいよこのメンバーともお別れの日も間近です。
オーバーランド小噺:仲間たちとのその後
7日間(大半の人はその後もう2週間、トータル3週間)一緒に旅をした19人の仲間達。すごーく仲良くなった人、最後まであまり話さなかった人と色々です。旅行中から大体の人とFacebookでつながりました。またツアー会社が全員の承諾を取った上で、みんなのメールアドレス一覧を一斉メールしてくるというサービスもありました。
出会いは5年前ということになりますが、今でも何人か交流がある友人がいます。これもSNSのおかげだなーと。旅の翌年、ロンドンにいることをFBにアップしたら、「ちょうど今仕事で来てるよ!」と合流できたり、他の子から「両親がクルーズ船旅行で日本に立ち寄るから東京を案内して欲しい」と頼まれたり・・・。(本人にはナミビア以来会っていないのにご両親には会ったww)
たった1週間だったけど、ずーーーーーっと一緒にいて身の上話でもしないとやっていけないくらい時間があるので、ずいぶん前から知っているような、半分親戚のような、独特な関係性が築けます。あ、あくまでも暇で話したければ話すという感じで、気乗りしない人は黙っていても全然OKな雰囲気でしたよ。1人参加の人もたくさんいましたが、ツアー会社の人の話では年に何組かは参加者同士で結婚というケースもあるらしいです。
結婚相手は見つかりませんでしたが、一生残る思い出を共有する友人は出来ること間違いなしです!
つづく。
※この記事は2016 年5月の体験を元に2021年5月に書いています。参考程度にゆる~く読んでいただけると幸いです(*^.^*)