今回は私が実際にイタリアでどのように過ごしたのか、WWOOFのお手伝いの内容などを具体的にご紹介します!
WWOOFとは?
WWOOFって何?という方は前回の記事をどうぞ。
イタリアのWWOOFに申し込み〜渡伊
申し込み
前回の記事に書いた通り、私はWWOOFイタリアに直接申し込みをしました。
『Find a Host』というタブからたくさんのホストが見られます。(見ているだけでも妄想がはかどりますよ!)
現在の年会費は35ユーロ。年会費を払うと会員証が送られてきます。印刷して持っておくように指示があったので滞在中は携帯していましたが、一度も使う機会はありませんでした。トラブルがなく過ごせた証拠ということですかね。
ビザ・保険について
WWOOF目的で入国する場合、観光ビザがあれば大丈夫です。イタリアは90日以内の滞在はビザは不要。観光ビザの必要な国に行くには自分で手配をしなくてはなりません。(WWOOFジャパンにはその辺もサポートしてくれるサービスがあると思います。)
WWOOFイタリアでは、ホストのところに滞在中の怪我などをカバーする保険が年会費に含まれていました。往復の旅程を含めWWOOFをする場所以外で起こった事故などについて保険をかけたい場合は、ご自身で旅行保険に加入が必要です。
ホストに連絡
私がお世話になったホストは、カップルが経営する農家民宿(イタリアではアグリツーリズモと呼ばれる施設)。イタリア語、英語、ドイツ語など複数の言語に対応をしていました。
最初に問い合わせをした日程は人が足りていたようで、一週間ずらしてきてくれないかなど時期に関して何度かやりとりをしました。他にも細かい確認をして無事にマッチングが成立。WWOOFする前に周辺の都市を回る観光の日数を加味して航空券を手配し、イタリアへ出発!
現地に行ってからは最寄りのバス停までホストが迎えに来てくれました。慣れているホストなら必要な情報はまとめてくれていると思いますが、受け入れ先は郊外のことが多いのでアクセスも事前に確認が大切です。
私のWWOOF体験をお見せします!
ここからは私が実際にホストの元でどんな毎日を過ごしていたのか、ウーファーの1日をご紹介したいと思います。
約1ヶ月の間我が家となったのは、イタリア北部のとっっっっっってものどかな場所にあるアグリツーリズモ。(アグリツーリズモとは『農業』と『観光』を意味する言葉を繋げた造語。イタリアでは基準が定められた許可制)自家製有機栽培の野菜や地元の食材を使ったオーナーシェフ(ホスト)の料理が自慢のスタイリッシュな農家民宿です。ゲストの希望があれば畑で農業体験ができ、ホスト主催の料理教室などオプションのアクティビティも充実。
一緒に滞在したウーファー(WWOOFする人)はデンマーク人の女性。夏の繁忙期には4人くらい受け入れているらしいのですが、シーズンの終わりかけだったこともあって1ヶ月間2人だけで仲良く働きました。
動物の世話
1日の始まりは朝6時すぎ。普段夜型生活なので「起きられるかな・・・」と最初は不安でしたが、3日もすると早寝早起きにも慣れました。起きてまずすることは、動物たちの世話。犬・猫・ニワトリに餌をあげたり、鶏舎から卵を回収したり、犬の散歩をしたり・・・。静かで穏やかで大好きな時間でした。犬の散歩は夕方にもします。
畑仕事
その日にやって欲しいことは基本的にホストから指示があるのですが、毎日何かしらの畑仕事はしていました。野菜の収穫、水やり、そして草取り。自分のペースで土と触れ合っているととても健全な没入感が味わえます。
毎日自分たちで採った野菜をいただくので、月並みながら食べ物のありがたみ、お天気のありがたみを体感することができました。農薬を一切使わない野菜は味が濃い。それだけじゃなくて、知っているトマトの味となんだか違う。どう違うのかよくわからないけど(品種が違うだけかもw)、いくら食べても飽きがこない味だったなぁ・・・。あれはイタリアの太陽の味だったのかも?
掃除や雑用
宿泊施設なので、施設全体とゲストが帰った後の部屋の掃除、ベットメーキング、リネンの洗濯なども私たちの担当。ずっと同じ子と働いていたので、だんだんお互いの息が合ってきて最後にはゲストルーム清掃のプロのようになっていました。正直掃除はあまり好きな作業ではなかったけど、『いかに楽しく早く終われるか』ということに全精力を注いで音楽を爆音でかけたり無駄にハイテンションで喋ったりと、結果的にいい思い出しかありません。相棒がいい子で本当によかったです。
調理補助・配膳
ヨーロッパ各地からもお客さんがやってくるほどお料理の評判がいいアグリツーリズモだったので、夕食のメニューを見るのが毎日本当に楽しみでした。ウーファーは簡単な調理補助をしたり、ゲストへのサーブをお手伝いをします。夕食の片付けが終わればその日のお仕事はおしまい。遅くても9時頃には部屋に戻り、毎日だいたい11時には就寝。
ちなみに食事はゲストとまったくと同じものが食べられるわけではなかったのですが、その土地の伝統的な料理などは味見をさせてくれましたし、メニューによっては私たちの分まで多めに作ってくれることもありました。
生活環境(食事・自由時間・部屋など)
朝食はパン(自家製ジャムつき!)、フルーツ、ヨーグルトにコーヒー・紅茶など簡単なもの。昼食と夕食はみんな(ホスト+ウーファー)で用意をするのですが、ホスト2人のうち一人が完全なヴィーガンだったので、ご相伴にあずかってヴィーガン食もよく食べました。(強制ではありません)天気が良い日はいつも外のテーブルで日差しを浴びながらランチ。いろいろな意味で、人生の中で最も健康的な食事をした1ヶ月だったかもしれません。
昼食以外の休憩は午後に2時間くらい。自由時間は部屋で本を読んだり、犬や猫と遊んだり、自分の洗濯や掃除をしていました。
部屋は完全個室。ハイシーズンの時は相部屋またはカップルウーファーが寝泊まりする広い部屋を使わせていただいたので、ストレスは一切なし。唯一の弱点はWiFiが、めちゃくちゃ弱かったことでしょうか。どうこうできる問題ではなかったので、デジタルデトックスだと思ってネットもあまり使わずに生活してみました。
前編まとめ
以上、今回は私のWWOOF生活のルーティンをご紹介しました。ホストの数だけ滞在の形はあると思いますが、WWOOFの一例としてご参考になれば嬉しいです。その他にもアグリツーリズモを飛び出して経験したこともあるので、次回はその様子をご紹介します。
後編につづく。