私はそんなに物欲が強い方じゃないと思う。それでもいつも旅が終わる頃には、その土地の産物=お土産を何かひとつは自分に持たせてあげたくなる。家に帰ってからも、旅の空気や楽しかった気持ちを思い出させてくれるものたちを「旅のカケラ」としてご紹介。
今回は、何年か前に行ったブラジルで買ったポーチ。
仕事でリオ・デジャネイロから車で数時間の小さな田舎町に行った。リオでの自由時間はほとんどなかったけど、わずかな滞在時間で覚えているのはコパカバナビーチから見た独特の眺め。弧を描くビーチとビル群、そしてそのすぐ奥にそびえる山や丘が合わさって、さわやかで美しく、とてもユニークな景観。街と山と海、という意味ではケープタウンの印象と近いかもしれない。
もう一つのリオの象徴とも言えるコルコバードの丘の巨大キリスト像は、移動の車から遠巻きに見ることしかできなかった。結構離れた場所からだったのに見えたのは嬉しい驚きだったのだけれど。次回は是非この眺めを自分の目で見たい↓
慌ただしかったリオでの時間とは対照的に、これでもかと暇を持て余したのが帰国時の空港。時間つぶしに仕方なく店という店をしらみつぶしに覗いていると、地元のアーティストやデザイナーの商品を扱う小さな店があった。「空港のものは高いから買わない」という貧乏性ポリシーの私が思わず手にとったのが、『Gilson Martins』のポーチ。あのキリスト像(遠くからしか見てないけど)がこんなにポップになるなんて!
今回はコルコバードの丘を訪れることはできなかったけど「またリオに来るぞ!そして次は絶対この像を見に行くぞ!」という決意を込めて、即買い。普段地味な色しか選ばない私にはちょっと派手すぎるかなとも思ったけど、小物だから違和感なく使えるし、ブラジルらしいカラフルな色使いは見るたびに元気になれる。ちょうど海外旅行用の財布がボロボロになってきたところだったので交代要員となり、今では日本から出るときは必ず持って行くアイテムに。紙幣もコインもカードもレシートも一緒くたに突っ込んでワイルドに愛用している。
カラビナがついているのでバッグのショルダーストラッブや金具にひっかけられて、何気にトラベルグッズとして優秀だった。ファスナーの黄色もお気に入り。
調べてみると、Gilson Martinsはリオにいくつかショップのある人気のバッグデザイナーで、日本でも取り扱っているところがあるブランドらしい。
今度行ったら空港ではなくリオ市内にあるショップに行こう。
リオ・デジャネイロ、また会う日まで。
おしまい。