まだまだ自由に旅行に行ける日は遠そうですが、この時間を有意義に使おうとこれまでの旅を振り返ってみます。
前回までで旅行記は終わりましたが、今回は私が利用したNomad Africa Adventure ToursのHPを参考に、オーバーランドツアーを予約するまでの準備や知っておいたほうが良いことについて改めてご紹介していきたいと思います。
旅行記の最初の記事でもざっくりとは書いたのですが、
ここではさらに詳しく。
オーバーランドツアーを予約する前にやるべきこと・知っておくべきこと
オーバーランドツアーは基本的に現地集合・現地解散。こんなはずじゃなかった!とならないように、どんな形態のツアーなのかを理解し、事前に調べておく必要のあることがいくつかあります。
出発地まで&終了ポイントからの移動手段の確保
今回の私の場合であればケープタウン出発、スワコプンムンド終了というツアーだったので、ケープタウンまでの航空券、スワコプムンド(最寄りはウィンドフック空港)から日本へ戻る航空券をあらかじめ調べました。航空券の予約を実際にしたのはツアー予約後でしたが、乗りたい便が毎日運行しているとは限らないのであらかじめ把握しておくのが良いと思います。ツアー会社でも相談に乗ってくれます。
出発日の朝にツアー会社に集合するため、必ず前日には出発地に到着しておく必要があります。飛行機の遅延の可能性などを考え、当日の朝出発地着のフライトは避けましょう。同様に、ツアー終了日同日のフライトを予約するのもNG。
出発前と終了後の宿の確保
宿の手配についてはツアー会社に相談すればツアー本体と一緒に予約をしてくれます。私の場合は出発前のケープタウンの宿は自分で手配し、終了後はツアー本体で泊まった最後のホテルに延泊できるようツアー会社に頼みました。ホテル〜空港の移動の予約もお願いできます。
Remember, expect the unexpected.(想定外を想定しておくことを忘れるな)という注意書きがありました。アフリカでは時間通り、行程表通りに行かないことが日常茶飯事。広い心で、余裕を持って計画しましょう。
どんな人が参加してるの?
私が利用したNomad Africa Adventure Toursでは、キャンピングツアー(ほぼ毎日テント泊)の20-45歳の参加者が多く、アコモデートツアー(毎日ホテルに泊まる)では30-60歳参加者が多いとのこと。
ツアーで使用される言語は100%英語です。50%の参加者が英語を母国語とする国から、残りはヨーロッパ&アジアの参加者が多いそう。私が参加した時は英語ネイティブは半数より少なかった気がします。
様々なタイプの人が参加しますが、全員がアフリカのアドベンチャーツアーを選ぶという同じマインドを持った人たち。たいていの場合はとっても仲良くなります!(困ったことがあったらガイドに相談するようにとのことです)
服装・持ち物について
荷物について
荷物全般についての注意点としては
- トランクはNG(舗装されていない道が多い/トラックのロッカーに入らない場合がある)
- 貴重品ベルトを活用しよう
- ナンバー式の南京錠を持参し、自分の荷物を守ろう
- 適切なバックパックを用意しよう
とあります。
服装について
衣類の目安となるリストがありました。
- ハーフパンツやスカート
- ジャケット(上着)
- ジャージ的なもの
- 長ズボン(2)
- 歩きやすい靴(2)
- サンダル
- Tシャツ(3-4)
- 長めの袖のシャツ
- スマートカジュアル(たまに街のレストランに行く時など用)
- 水着
- 下着・靴下
- 日よけの帽子(首の後ろも焼けるので注意)
- レインコート
- サロン(巻きスカート)
- 冬はニット帽や手袋
靴が2足となっているのは、長期ツアーを想定した持ち物リストだからだと思われます。私のように1週間程度のツアーなら1足で十分です。衣類は洗いやすく乾きやすい素材のものが良いです。
持ち物について
続いて衣類以外の持ち物について。カッコ内は私の主観です。
- タオル(必須)
- ウエットティッシュ(あった方が良い。消毒用アルコールも便利)
- 普段使っている化粧品、トイレタリー(必須)
- 寝袋(現地の気温を確認して適したものを)
- 懐中電灯(小さいものをテントの天井部分に吊るせる工夫をしておくと便利)
- カメラ・バッテリー・メモリーカード(途中で購入は不可能)
- 水筒(初めに500mlくらいの水を2本くらい買ってそのボトルを使えばOK)
- 折りたたみナイフ(持って行きませんでした)
- 虫除け(肌用・部屋用2種類のスプレーを持参)
- 日焼け止め(絶対)・日焼け対策のローションなど
- サングラス(絶対)
- 時計(雨風砂嵐に耐えられるもの、最悪なくしても惜しくないもの)
- 環境に負荷のかからない衣類用洗剤
- パスポート(コピーを分けて保管)
- 予防接種証明書(南アフリカ・ナミビアは不要)
- お金(USドル多めに)
- 携帯裁縫キット
- ジップロック(スーパーのビニールも多めに持って行くと何かと便利)
- 小さなたわし(洗濯用??)
- ロッカー用の南京錠(必須)
- 携帯用ファーストエイドキットや薬(鎮痛・解熱剤、下痢止め、絆創膏、目薬など)
私は他にもカラビナ、折りたたみハンガー、S字フック、軍手(テントを組み立てるとき重宝した)なんかも持って行ったと思います。
貨幣・カード
USドルを持って行く場合、可能であれば2008年以降に発行された紙幣を用意するように推奨されています。あまりにも状態の悪い紙幣は受け取りを拒否される可能性もあります。南アフリカはランド、ナミビアはナミビアドル、どちらもUSドルを持っていれば確実に両替が出来ます。ナミビアでは南アフリカランドが使用できるところも多いです。ふとした時のチップにも使えるので、様々な金額のUSドルを用意していくのがいいと思います。
カードについては都市部以外で使用できるところは少ないですが、デポジットで必要なこともあるのでVISAかMASTERを用意しておくと安心です。
設備について
トラックにはクラーボックスがあり、飲み物を冷やしておくことができます。車内にエアコン、トイレはありません。
キャンピングツアーで借りることのできるテントは完全防水ではありません。事前に季節の確認(雨季など)をしてから予約するよう注意が促されています。
キャンプサイトのシャワーについて。ほとんどの場所がお湯が出ますが、一部水しか出ない場所もあります。体験談としてお伝えしたいことは、場所によってはお湯が出る時間が限られているということ。お湯が出るのは夕方〜夜のみというキャンプサイトがあり、知らなかった朝シャワー派の私は凍えそうになったことも・・・。真冬ではなかったものの、待てど暮らせど髪を濡らす水の温度が上がらず・・・体の芯まで冷え切ってめちゃくちゃ辛かったです。お湯の出る施設でも、時間は必ず確認しましょう・・・。
他にもテント泊は風の音、野生動物の鳴き声などが夜通し聞こえていたり、季節によっては夜間にかなり気温が下がることもあります。「今日泊まるところは治安が良くありません」と宣言されることもあります。ツアーの内容は全く同じなので、個人のお好みでキャンピングかアコモデーションかを選びましょう。
保険
これは以前にも書きましたが、しかるべき保険への加入はアフリカのオーバーランドツアーにおいて絶対条件です。急病になった・怪我をしたという場合、ヘリなどで病院へ輸送になる場合が非常に高く、保険に加入していない場合は現金で支払わなければならないとのこと。クレジットカードに付帯している旅行保険を利用する場合も、この空輸がカバーされるのかどうかを必ず確認してください。アフリカで保険に加入した場合は、自国への旅費が含まれないことがほとんどなのでその点にも注意するように書かれています。
健康について
水分補給
1日2リットルの水を飲むよう推奨されています。トラックにも飲料水が良いされていますが、各自ガロンサイズの水を購入していました。ロッカーに保管した巨大なボトルから500ml程度のボトルに移し替え、手元に置いておくという感じです。毎日買い物ができるわけではないので、チャンスの時には必ずガイドさんが教えてくれます。
マラリア・予防接種など
私が参加したケープタウン〜スワコプムンドの旅程では、マラリア対策は不要でした。また、アフリカでは入国の必須条件としている国も多い黄熱病の予防接種も不要でした。(このツアーに参加する前の目的地で必要だったので接種しましたが)その他にもA型肝炎、破傷風、コレラなど国や地域によって推奨されるものがあると思いますので、心配な方はトラベルクリニックにって相談されると良いと思います。
以上、オーバーランドツアー参加の心得でした。
※この記事は2016 年5月の体験を元に2021年6月に書いています。参考程度にゆる~く読んでいただけると幸いです(*^.^*)