また自由に旅行に行ける日はいつになることやら・・・その日が来るのを待ち焦がれながら、ネット上で気になった旅に関するニュースや話題をご紹介します。
今回は、先月の国軍によるクーデターが起こり、今も市民による抗議活動が続くミャンマーの話題。死者は10人以上の子供を含む200人を超えました。
勉強不足なこともあり政治のことについて自分の言葉で説明するのは難しいので、背景について書かれたクーデター直後のNHKの記事とミャンマーの政変についてのニュースが一覧できるページのリンクを貼ります。
●クーデターの背景
●ミャンマー情勢に関する一連のニュースが時系列で見られます
ミャンマーのような小さな国では、国際社会の声がより大きな意味を持ちます。多くの市民が現状を世界に知ってもらうためにと、あえて英語で横断幕を書いたりメッセージをSNSで発信しています。しかし、国際社会の批判にもかかわらずいまだに事態の収束が見えないのが現状。そんな中、ミャンマーのアーティストたちが平和を訴えるための作品を集めたウェブサイトを立ち上げました。
●yangon.design『アートは我々の武器だ』
●このサイトについて書かれた日本語の記事
※2021年4月6日追記
上記で紹介しているサイト『Yangon.design』が現在では無効になっています。規制がかかったのだと思いますが、当面このままにしておきます。
サイト上の作品は誰もが抗議活動に使用できるようすべて自由にダウンロードできるようになっていて、日々更新されているそうです。英語のメッセージが添えてあるもの、ビルマ語のもの、絵だけのものと、テイストも様々。私の目に止まったものを何点かピックアップしてみました。
こちらは、女性がミャンマーの巻きスカートのような民族衣装・ロンジーをバリケードにしている絵。これは実際に行われている抗議活動です。
その様子やロンジーを吊り下げる意味についてはこちらの記事をご参考ください。
この作品のモチーフになっているのは、ミャンマーの民芸品・ピッタイダウンと呼ばれる起き上がりこぼし。私も自分へのお土産として買いましたが、何度転んでも起き上がることから「決して諦めない」という意味があると教わりました。
約2年前に旅行で訪れたミャンマー。観光客が行ける場所は限られていたとしても、どこも平和で出会った人たちはみんなあたたかかった。思い出のたくさんあるマンダレーやヤンゴンでの国軍とデモ隊の衝突のニュース映像を見るたび、あんなに穏やかだった場所で起こっていることだとは信じられない気持ちでいっぱいになります。
3本指を掲げるのは反独裁を意味する抗議のサイン。このポスターにも書いてある文言、#WhatsHappeningInMyanmar (ミャンマーで起きていること)というタグをツイッターやインスタで検索すると、市井の人たちが投稿しているデモの様子の映像などをリアルタイムで見ることができます。
ニュースだけでなくSNSからも、そしてアートを通してでも今後も関心を持ち続けたいと思います。そしてミャンマーに1日も早く日常が戻り、また旅人をあたたかく受け入れてくれるようになるようにという願いを込めてあえて『旅に出たくなるニュース』として書きました。
ちなみに私はこちらのクラウドファンディングに参加しました。
ミャンマー旅行について、たくさん旅行記を書いたのでよろしければ読んでみてください。そして、今のニュースで流れる映像と見比べて何かを感じ取っていただければ嬉しいです。
おしまい。
↓伝統衣装ロンジーが出てくる記事
↓ピットインダウン(起き上がりこぼし)が出てくる記事
↓ミャンマーの人々の思い出
↓美しいシュエダゴン・パゴダについて
↓ミャンマー旅行記まとめ